現在ブルックリンで活躍している新鋭ピアニストTobin Chodos(LA出身) の初リーダー・アルバム。まだ強烈な個性といったものは感じられませんが、新人らしい冒険を恐れない「なんでも演ってやろう！」というチャレンジ精神が好印象。

シアトル在住のピアニストJosh Rawlingsの最新ピアノトリオ作品。師匠のRandy HalberstadtやClay Gibersonに通じるシアトル系北アメリカのピアニストに共通する牧歌的でナチュラル、クリーンなイメージが、ジュジュ・ローリングスからも感じられる。

ベーシストRon Kadish 率いる自主制作マイナー・ピアノトリオ作品。「あなたと夜と〜」「帰ってくれて〜」「煙が目に〜」以外は、オリジナルナンバーでまとめられていますが、実にマイナー・ピアノトリオらしい味わい深い楽曲が多くて、聴きごたえがある。

LAを基盤に活躍中の若手女性ピアニストKait Duntonのデビュー作。ジャズとラテンやフォーク・ミュージックの要素を上手くミックスした楽曲を小難しくないフレッシュな感覚でプレイしているアルバムです。

イタリア、ミラノ生まれのSimona Premazziは2004年9月以降活動の拠点をNYに、移し現在様々なクラブで演奏しています。デビュー間もない頃の大西順子を彷彿させる、「女だてらに」という言葉がぴったりとくる、思い切りのよい演奏。

1963年ペルージア生まれのサックス奏者のリーダーアルバム。

イスラエルからは今日、怒涛のように有能なミュージシャンが生まれていますが、また一人ここに素晴らしいピアニストが登場しました。スパニッシュな哀愁味と中近東のフレーバーが滲み出た楽曲は、程良い甘酸っぱさとスパイスを含んでいて、聴くほどに惹きこまれます。

あのオスカー・ピーターソンをして「彼女にはレイ・ブラウンと同じリズムの鼓動を感じる。」と言わしめたカナダの女性ベーシスト、Brandi Disterheftのデビュー作品。

リスボン在住のピアニストRui Caetanoのデビュー作。冷たいミネラル・ウォーターの入ったグラス越しに避暑地の海岸風景をのぞくような、ソフトフォーカスに見える光と影の風景が目の前に広がっていくようなトリオ。

イスラエルのベーシストYair Loewenson率いる2009年ピアノトリオ。叙情的な楽曲に、端正でリリカルなタッチのピアニストAssaf Flumendorf　が良い。夜、グラスを傾けながら一人ゆっくりと聴くのに最適なイスラエル純正ピアノトリオ。

リーダーのStephan Costa は、1961年生まれのピアニストで、2月には同作品のリリース記念が地元オーストリアのジャズクラブ数か所で開かれたばかり。グルーブやスイング、リリシズムなど楽曲を魅力的に響かせるアイデアがいっぱい詰まったナンバー揃い。

チェコ出身、スペインを拠点に活動する鍵盤奏者 Igor Prochazka 待望の最新録音盤。お互いの力関係をよく理解し、魅せる所はきっちり魅せつつ全体のバランスを崩さない絶妙な匙加減のプレイを楽しめる1枚。

CAで長年、ショービズ系の音楽に携わっていたベテランピアニスト、Gerry Schroederが本当に演りたいことを演ったピアノトリオ作品。

バルセロナのピアニストJose Alberto Medinaを略したJ.A.M. TRIO の最新作が、スペインの新興マイナー・レーベルからリリース！知性を秘めたパッショナリアとリリシズムが見事に拮抗を保ち、現代スペインらしい洗練されたピアニズムが冴えわたったピアノトリオ作品。

英国のベーシストNick Kacalが率いるトリオ作品。トリオのスタイルは今風の多指向性。ジャズをベースに、ロックや、ファンクの要素を取り入れたザ・バッド・プラスやスヴェンソン・トリオに通じる内容で、モダン・クリエイティブな風が吹き抜ける。

イタリアの自主制作ピアノトリオ作。4年前にピアニストのマックス・チリコに出会い、意気投合。全てファースト・テイクで録音は終了、まるで何年もレギュラー・トリオで活動しているかのような一体感ある、それでいてスリリングな演奏が収録。

バークリーで教鞭をとっているピアニストJOE MULHOLLAND（ジャケの女性ではありません。念のため）の2012年ピアノトリオ作品。確固たる音楽性とテクニックに裏打ちされた美メロ系マイナー・ピアノトリオ作品といった趣です。

トルコ共和国出身の俊英ピアニストKerem Gorsevの2009年最新ピアノトリオ作品。マッコイ風モーダルな鍵盤捌きとビル・エヴァンスのリリシズム、レッド・ガーランドを思わせる旋律をプリティーに響かせる術を持ち合わせるテクニックはますます磨きがかかっています。

マリアッチとテキーラの国、メキシコからの正統派の2006年ピアノトリオ。ENRIQUE NERYのさざ波のようにタッチの美しいピアノはその昔カタリストからひっそりとリリースされたジョージ・ムリバスを彷彿させる。