PAOのレーベルオーナー、ポール･ザウナーとエディ･ヘンダーソンの共演。ビックス・バイダーベックの「In The Dark」なんて渋い曲を取り上げていて、興味深いセッションです。

ブラジル人ピアニスト、エオラ・ゴンサルヴェス のトリオ作品。 ピアニストであり作曲家でもある 彼女は現在、グラーツ（オーストリア）に在住し ており、ドイツ人ピアニストのオラフ・ポル ツィーン指導のもと、グラーツ音楽・舞台芸術大 学でジャズ・パフォーマンスの修士号を取得して いる。 ブラジル出身ということでボッサ、ラテン の要素もありつつジャズやクラシック・テイスト 溢れるダイナミックで華麗な演奏が持ち味だ。

このトリオ作、ガブリエル・ラッチン以来ヒットの予感! バップ・ピアノ好きヘビーローテ、間違い無し。 演奏スタイルや音そのものが1950〜1960年代の香りがプンプ ン。 バド・パウエル、ハービー・ニコルスやセロニア ス・モンクの影響を受けている。 お馴染みのスタンダーズや自作全てがハマっており、ドラムのアルビン・クイーンの弾けんばかりのシンバル、ブラシ捌きも、「これはいかにも」という雰囲気だ。

ドイツ人ベーシストのトリオ作品。 ピアノにオー ストリア出身中堅ピアニスト、オリヴァー・ケン ト、ドラムはクレメンス・マートル。 ヨーロッ パ・メインストリームの流れに現代新主流派的な感じのスタイル。 三位一体でバランスのとれた演 奏にアーヴァンな雰囲気も加わりスタイリッシュ なプレイが聴きやすい

クロアチアの女性ヴォーカリストの民族色溢れる作品。 ヴォイスを多用しステファノ・バターリア のピアノとのコラボレーションが神秘的でECM的な風景だったり感情的なインパクトも生み出している。

JADIS盤等でギター好きには知られたドイツのヘルムート・カーゲラーがテナーの名手ラルフ・ララマを迎えた作品。CRISS CROSSを連想させるようなハード・ バップが展開される。硬くエッジの効いたギターの音色とララマのサックは大変相性がよくジャズ の持つグルーブを見事に表現している。

イタリアの歌手、アンナ・ラウバーニャックと彼女の ミュージカル・ソウルメイト、ドイツのピアニスト、クラウス・レイブルのデュオ作品。 ハスキーなヴォイスで スタンダーズの解釈は本能的で情熱的で豊かなサウン ド、そしてピアニストのハーモニーとリズムとは完璧に 調和しています。

2016年ドン・メンザ80歳の誕生日ウイーンでのライブ録音。 いつもドン・メンザの演奏はスイング精神に満ち溢れ、朗々とした吹きっぷりは「ジャズの伝統」、「リア ルジャズ」とは何かを示してくれます。ロリンズのみならずコールマン・ホーキンスやレスター・ヤング、 スタン・ゲッツといった巨匠に次ぐ特別な存在として フュ−チャーされてもよいプレイヤーだと思います。

ダニエル・ネーシグ／ジュレ・プクル・クインテットの音楽には、数多くのジャズ・ジャイアンツたちの様々な影響がバンドのコンセプトに反映 されています。 ドラムスは、グレゴリー・ハッチンソン！ つねに新鮮! 驚きのムードとグ ルーヴ感、そして常に揺れるエネルギーに満ちた サウンドで楽しませてくれます。

トリプルエースと呼ばれるオーストリアのジャズ シーン3人の素晴らしいミュージシャンであるオ リバー・ケント(p)、ウリ・ランサラー(b)とドゥ サン・ノバコフ(ds)のトリオ作。3人のアーティ ストは何年もの間、数多くのミュージシャンや国 際的な名プレーヤー達と演奏してきましたが、こ のバンドには信じられないほどの経験が蓄積され 成熟度が増した演奏が楽しめます

ヴィエナ・アート・オーケストラの美人歌姫Anna LauvergnacによるAlessa レーベル第二弾。クラウス･ライブル・トリオをバックに、声量のコントロールやニュアンスの妙でしょうか、シンプルな中にも味わい深い本格派の味わいが漂います。

イタリア、シシリア島出身の3人によるピアノ･トリオ作品。色彩感豊かで、エネルギーにも満ちたしなやかな力に満ちたトリオ･サウンドが展開。イタリア人らしいキャッチーなメロディとダイナミックなトリオ･サウンド、南イタリアらしい郷愁感が魅力です。

ヴィエナ・アート・オーケストラの美人歌姫、アナ・ロベルニャックが人気ドイツ人ピアニスト、クラウス・ライブルのトリオと共に録音したソロ名義2作目。クルト・ワイルやガーシュウィンから、バーサ・ホープなど通人好みのレアな楽曲のカバーまで幅広く取り上げています。

硬派！ドイツ出身、競争激しいNYでもガッチリ活動した面々のライブ録音。ヨハネス･エンダースのB･マルサリスばりのアグレッシブな吹奏が最高にエキサイティング！熱いワンホーンをお求めの方に推薦.。

ダスコ･ゴイコヴィッチ参加の三管のハード･バップ！小細工なしの一本勝負の心地よさがスパーーーンと飛び出す仕組み。ハード･バップ･ファンにお薦めのストレート･アヘッド･ジャズです。

ペルーとノルウェー出身ミュージシャンのコラボ でフュージョン的なアプローチからラテン＆ジャ ズ・ピアノ・トリオでリズミカルな曲や哀愁溢れるメロディーが予想以上に素晴らしい。 テクニカ ルな裏打ちされた演奏はもちろんワイドレンジで 表現豊かな感性に脱帽。

ブレイソーホーンで知られるデトロイト出身の サックス奏者ジョージ・ブレイス、ドラマーの友人であるダグ・ハモンドとオーストリアのベーシ ストであるハンス・ストラッサーとのライブ録音。 独特なサウンドとスタンダーズの解釈が大胆 でユニークな演奏が楽しめる。

ジョン・アバークロンビーとガスト・ツィリスと のカルテットによる1996年録音の音源。 一部の曲 にアーサー・ブライスやマーク・フェルドマンが 参加。 ヴィブラフォンがメインを張り、アバーク ロンビーが隙間を支える曲が多く、全体的には クールな雰囲気の中にあって一人気を吐くアー サー・ブライスがカッコ良い。

こういうガッツのあるバップを待ち望んでいた!! セロニアス・モンクの曲名からネーミングされ 2013年に結成されたオーストリアのグループ2作目となる。 豪快な演奏で全曲熱気あふれるライブ ハウスの雰囲気も伝わってくる。