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ABEAT for JAZZ ABJZ017
私が勝手に現代イタリアテナー、三羽烏と名づけているうちの1人、MAX IONATAの2003年ワンホーンアルバム。
ダニエル・スキャナピエコやフランチェスコ・ベアザッティより初めて耳にしたのは最も最後だったかもしれない。
最初に意識したのは、多分このアルバムがリリースされて聴いた時だったと思う。
3人の中では、リーダー作2枚、サイド参加作が7，8枚と露出度は最も少ないかもしれませんが、テナーの王道をいく、倍音成分をたっぷりと含んだ音色と、ロリンズ、コルトレーン、ジョーヘンらジャイアンツの奏法を一通り消化し、そこに70年代以降の現代テナーのマナーを加味したプレイは、意外なほどオーソドックスなイメージを受けます。
アウトしたフレーズを要所要所以外あまり使用せず、モーダルな中にも歌心で聴かせる点が特筆できます。
トリオでロリンズやジョー・ヘンダーソンの曲を演奏したり、トランペットでの2管クインテットでのグループでも活動しており、今後の活躍にも注目したい、イタリアの正統王道テナー奏者だと思います。
このアルバムのオリジナルは全てスタイリッシュなモードナンバーが多くてカッコいいし、最後はショーターの「YES OR NO」で締めくくられているところも嬉しい。
一度耳にしてみて下さい。

Max Ionata(ts,ss)
Luca Mannutza(p)
Marco Loddo(b)
Nicola Angelucci(ds)

01. I Hope I Wish
02. La Night Melody
03. Blue Art
04. Little Hand
05. Soft Landing
06. Mr. J.B.
07. Juggling
08. Yes or No

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