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SCA086
ケニー･ホィーラー〜ジョン･テイラーという鉄壁のU.K.コンビとなるとやはり北っぽい響き。
でも、1,2,3曲目のこの展開･･･面白いのです。
何が面白いといって、メンバーが一人加わることによって音楽の世界に変化が現れること。
デュオによる2曲のあとの3曲目、凍てついた空気に加わるガブリエラ･ミラバッシの参加は、まるで雪解けを促すような春の陽射しのよう。
ジョン･テイラーの音も不思議にタッチまで変わってしまいます。
この変化を演じられるのは、さすがのジョン･テイラー、達人ならでは、なのですが、共演アーティストによりこれほどまでに変化がおきる、ということに音楽の生命を感じ、素朴に感動を覚えます。
ホィーラーとミラバッシは対極と言えそうですが、北風と太陽的な異なるフロントの性質とあい組するテイラーが聴きものです。

Kenny Wheeler(tp)
John Tayler(p)
guest：
Gabriele Mirabassi(cl)

1. After the last time
2. Flo
3. Ambleside
4. Introduction to a no particular song
5. Moon
6. Sly eyes
7. 3/4 P.M.
8. Deriviation
9. Medium 30

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