師匠エンリコ・ピアレヌンツィ譲りの、叙情的でスムースなキーワーク、タッチの非常に美しいピアノは、魅力的なオリジナル作品との相乗効果バッチリで、とてもデビュー作とは思えない完成度の高い作品となっています。

ALESSANDRO CIACHEROは、イタリアのピアニストらしくメロディックで抒情的な面があるか思うと、ポール・ブレイのように観念的な世界にするっと入り込んだりする一筋縄ではいかないユニークなピアニスト。

Norbert Dalsass率いるピアノ･トリオ「Jazz Fantasy」の2nd作品。彼らの作品はこれまで3作リリースされていますが純然たるピアノトリオ作品は本作のみです。

90年に録音された「Phil's Mood」に続いて翌年1991年Corridona Jazz Festival出演時に録音されたライブ作品。青白い炎を燃やすエンリコのピアニズムとオレンジ色の閃光を放つウッズのアルトがお互いの音楽性を出しながら、見事にひとつの確固たる世界を描ききった隠れ名盤。

マッシモ・ウルバーニがマイク・メリロと録音した感動的デュオ作品。W004　という品番からも分るように、Philolgy　レーベルの最も初期の頃の作品なので、現在の在庫限りの可能性が限りなく高いです。

ジョー・チェンバースを迎えたピアノトリオ「 CRYSTALS 」が、好評のイタリアの中堅ピアニストFrancesco Macciantiの2000年4菅編成セプテット作品。イタリア・ジャズ界の幅の広さと奥の深さを改めて実感する掘り起こし作品。

「チェットの再来」と言われているイタリアのトランペット奏者、フェリーチェ･レッジオ(1960年生まれ）が1994年に録音した紛れもないチェット・ベイカー賛歌集。

ピアノにアンドレア・ポッザが参加した、ビリー・ストレイホーン・トリビュート集。1曲のみファブリッツィオ・ボッソが参加。

才能の玉手箱と呼ばれ、あちこちのバンドで引っ張りだこのニコラですが、このアルバムはジャズ･ファンクというべき内容。マルコ･タンブリーニも、ゲストという枠を超えて奔放なアドリブを展開、バンドに100パーセント溶け込んでいます。

ピアニストのジョバンニ･マッツァリーのレギュラー・クインテット（当時）による快心のライブ盤。スタジオよりボッソとベルザッティの吹きまくりなど、激しさを内包した長尺の自由奔放なアドリブソロが楽しめる内容。

イタリアのピアニスト、セラフィーノ・サバティーニの作品。マルコ・タンブリーニ、マウリッツォ・ジャンマルコという中堅どころのフロント二人がなかなかの敢闘賞もの。良好なイタリアン・バップ作品。

シビカ･ジャズ･バンドはイタリアの名ピアニスト、エンリコ･イントラ監督により今ではミラノ名物となっているビッグバンド。F・ボッソは5曲でフィーチュアー！ダイナミックなスイングと小粋なスイングを織りまぜてベイシー楽団に迫ります。

現代イタリアン・アルトを代表するロザリオ・ジュリアー二の初期盤。フルトーンで楽器を鳴らし、目まぐるしいバリエーションのフレーズを次から次へと繰り出していく直情的ともいえるプレイは、まさにM・ウルバーニのDNAを引き継いでいると言えましょう。

ジョン･コルトレーンのレパートリーに挑戦したユニークなギター･トリオ。ダークでモーダルなナンバーからシーツ･オブ･サウンドの典型というべきおなじみのナンバーをギター、ベース、ドラムスというシンプルな編成で取り組んでいます。

ハンク・モブレー風のマイルドなトーンと往年のソニー・ロリンズを彷彿とさせるフレージングが魅力のイタリア人ハード・バッパー、ルカ・セガラのピアノレス・カルテット。どこかで聴いたような懐かしさや親しみやすさを覚える楽曲も魅力。

1961年トリノ生まれのギタリスト、モレノ・ドノフリオの、シンプルなトリオによるスタンダード集です。セミアコらしい太い音色、起伏に富むフレージング。これぞジャズ・ギターの王道といった感じのプレイ!

60年代から演奏を始め、タビー･ヘイズ、ロニー･スコット亡き今も、かたくななまでにハード･バップ-モード･スタイルにこだわり続けるベテラン・テナー･サックス奏者、アンドリュー･フォーセットのカルテット作品。

イタリアの正統派ギタリスト、エンリコ・ブラッコがウエス・モンゴメリーのレパートリーに真正面から挑戦したギタートリオ作品。

バラードでは熟した大人の女性ボーカルを聴かせてくれるエスメランダのアルバム。ビル・エバンスの曲をどこか芯のある強さが感じられる美声にてしっとりと歌い上げた隠れボーカル名盤。

伊ベテラン・ドラマー、マッシモ･マンジのもとに、ファブリッツィオ･ボッソやパオロ・ディ・サバティーノを始め、イタリアの実力派アーティスト達が集まって吹き込まれたアルバム。テーマもめちゃ渋で、ボッソとイナレラのほとばしるホーンセクションは最高です！