ジェイ・ダミコ・トリオ1982年Exposure盤のCD化で、長年に渡りピアノトリオファンに聴き続けられたのが分る旨口滋味盤。

枯淡の吹奏ながら背筋の伸びた凛々しい姿は、とても日本人プレイヤーでは不可能なことだと思う。ウォームなトーンで唄う心温まるフレーズは、旧友にあったような懐かしく優しい気持ちにさせてくれます。

Jay D'Amicoがクラシックに真正面に向き合った2008年ピアノトリオ作品。いわゆるクラシック臭がアドリブ部分になると希薄になりブルージーなジャズの薫りが立ち込めます。マーク・ジョンソンのピッチが正確で、グルーブ感豊かなベースも大いに貢献している。

ジェイ・ダミコの新作は、彼にとっては、珍しい2管編成クインテットによるアルバム。本作ではビバップとラテンをミックスしたジャズ度の高い作品となっています。ジェイ・ダミコの音楽的特質とも言えるエレガントでチェンバー的な響きも感じられます。