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ピアノソロ逸品CD Joachim Kuhn / Touch the Light

販売価格 2,850円(内税)
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ACT Music ACT 9766
1944 年生まれ、鬼才ピアニスト、ヨアヒム・キューンによる注目のソロ・ピアノ作品。
本作は、キューンが、クラシックから、アメリカン・ソングブック、ジャズ・スタンダード、そして、プリンス、ボブ・マーリーまで、
印象的なメロディを持った楽曲を取り上げた作品。
同 ACT では 2005 年、2018 年とソロ作品をリリースしていますが、2005 年作は半分がクラシック、2018 年作品はオーネット・コールマン集であり、世界観としては、90 年代に発表された名作 Label Bleu の『Famous Melody』ともつながりが見えます。
録音は、イビサの自宅にて。15ヶ月にわたって自らのスタインウェイに向かって演奏。
イビサ島という環境と自宅録音、年齢、それらもあって、緊迫感というものは多少薄れるものの、選ばれた楽曲がシンボリックであり、また、思慮深さが感じられる展開。
特に、もっとも影響を受けた作曲家の一人というベートーヴェンの交響曲、キューンの亡命への道を広げたとも言われる 66 年のグルダ・コンペで審査員をつとめたジョー・ザヴィヌルの名曲「リマーク・ユー・メイド」、そして、アルゼンチン出身のガトー・バルビエリから演奏を依頼された「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の再演と、それらは、キューンの人生と呼応するもので、一つ一つに哀愁が漂います。
また、ボブ・マーリーの「Redemption Song」は、自由への希求を歌った楽曲であり、キューンが西側への世界に憧れ、亡命したこととも重なりを感じさせます。
キュレーションは ACT のシギ・ロッホであり、選曲のきっかけは明らかにはされてないものですが、そうした背景と重な
るこのソロ集は、キューンにとっての確かなマイルストーンであることも感じさせます。
そして、ラストは、ハッとするほどに美しいビル・エヴァンスの名曲「ピース・ピース」!
タイトル・トラックは、自宅のテラスで見る海に沈む夕日の美しさをとらえたものとのこと。
70 代半ばとなったキューンが、いい意味で力は抜きながら、ピアニストとしてのセンスを見せる表現。
注目の 13ピースがここにあります。

Joachim Kuhn (p)

1 Warm Canto (Mal Waldron)
2 Allegretto, Symphony No. 7 (Ludwig van Beethoven)
3 A Remark You Made (Joe Zawinul)
4 Sintra (Joachim Kühn)
5 Ponta de Areia (Milton Nascimento)
6 Redemption Song (Bob Marley)
7 Touch the Light (Joachim Kühn)
8 Fever (John Davenport & Eddie Cooley)
9 Blue Velvet (Bernie Wayne & Lee Morris)
10 Stardust (Hoagy Carmichael)
11 Purple Rain (Prince)
12 Last Tango in Paris (Gato Barbieri)
13 Peace Piece (Bill Evans)
Recorded by Gerard Guse at Salinas Studio, Ibiza, Spain, August 2019, May 2020 & October 2020
試聴もここで可能です!
Joachim Kuhn / Touch the Lightの試聴

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