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Hipnotic Records　HR10015
カナダ、トロント出身の女性ヴォーカリスト、Gillian Margotのセカンドアルバムは、ジェレミー・ペルトのプロデュースのもと、彼女の多彩な音楽的志向に焦点を当てた作品となっています。
2010年デビュー作が、オーソドックスなジャズヴォーカル作だったのに比べ、本作ではスタンダード、ジャズメンオリジナルはもとより、ブルースや今のヒップホップのテイストを織り交ぜたナンバー、カーティス・メイフィールド、ジョニ・ミッチェル、ニーナ・シモン、ボビー・コールドウェル、シンプリー・レッドのカバー曲を歌っている。
エモーショナルでディープなジャズヴォーカル・マナーの中に、グレチャン・パラートやローレン・ディスバーグ等の今のジャズヴォーカリストのフレイバーも窺われ、彼女の多様な音楽性が見事にキャッチされた一枚となっています。
ヴァラエティーに溢れた選曲にもかかわらず、散漫な印象はなく、一本ぴしっと芯が通ったと感じるのは彼女の豊かな才能によるものと、ペルトのプロデュース、アンソニー・ウォンジーのアレンジにより賜物と言えましょう。(VENTO AZUL)

Gillian Margot – vocal
Anthony Wonsey – piano, organ, Rhodes, Wurlitzer, Juno
Richie Goods – acoustic & electric Basses
Kendrick Scott – drums, percussion, cajon
Roxy Coss – soprano saxophone & bass clarinet
Freddie Bryant – guitar
Jeremy Pelt* – trumpet

1. Black Butterfly (Ebony Moonbeams)
2. The Makings of You
3. Holding Back the Years
4. Delirio
5. Do What You Gotta Do
6. Conversation
7. It Could Be Sweet
8. What You Won't Do for Love
9. Yesterday's Blues
10. I Wish I Were in Love Again
2015年
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