ピーター・ビーツとのコンビでお馴染みのジョー・コーンによる最新作。時流に乗った新しいプレイには無関心。しかし、自分のプレイには絶対の確信がある。そんな思いがビシビシと伝わってくる新作だ

クリスクロスでおなじみのメンバーを中心にした2ホーン・クインテットによるデビュー作。シーマス・ブレイクとアレックス・シピアジンが織りなすフロントのアンサンブルが2管なのに分厚く響き、ジャズ・メッセンジャーズのような音楽性をそこに強く感じる。

ピアニスト、ジョン・エスクリートの初リーダー作。エスクリートのピアノは線が太く、粒立ちがいい。それでいてリリシズムも備えている。それだけに素早いフレーズを弾いてもメリハリがはっきりしている。D・ビニーとのコンビネーションも抜群で、聴き応え満点の演奏の連続！

ユリシーズ・オウエンス・Jr吹き込んだこのデビュー作では、C・マクブライドをはじめ、Ｎ・ペイトンや新鋭ピアニストＣ・サンズ、ジャリール・ショウたちを向かえ、現代版ジャズ・メッセンジャーズ風ポスト・ハード・バップを聴かせてくれる。

ニューヨークのラテン・ジャズ・シーンでこのところメキメキと頭角を現してきたヨスバニー・テリーの新作。2管クインテット＋パーカッションの編成で、小気味のいいラテン・ビートに乗ったジャズが楽しめる。

ここ数年大きな話題を集めているピアニスト＝ジェラルド・クレイトンのトリオで活躍してきたジョー・サンダーズが、これまでに身につけたものすべてを表現してみせたのがこの作品だ。

ダイナ・ステフェンズは2007年に発表した初リーダー作『Timeless Now』（CTA）で熱心なファンから高い評価を獲得したサンフランシスコ出身のテナー・サックス奏者。それに続くのが、クリスクロスからの1作目となったこの作品だ。

デビッド・キコスキーによる痛快なピアノ・トリオ・アルバム。C・マクブライド、J・ワッツという現在最高のリズム・セクションも魅力！自在なピアノ・プレイと柔軟なサポートの一体感が聴きどころ。

ジャズの伝統の中で、奇を衒うことなく自信に満ちたプレイを繰り広げるジョン・エリスの新作。新しいことはやらなくても、いまのジャズが持つ楽しさが存分に味わえる1枚。

ピアニスト、ルイス・ペルドモのCriss Crossにおける2作目。テナーのマーク・シムが加わっていることからややジャズ寄りのプレイになっているが、アフロ・キューバン・リズムを主体にしたプレイは情熱的で強い野性味を感じさせる。

ジャズ・バイオリン界の有望株がザック・ブロックの作品。バイオリンのコルトレーンといいたいほど大胆不敵かつ縦横無尽のプレイで聴くものの耳を引き付けて離さない。リズム・セクションを固める3人も強力！

デビッド・キコスキーによる痛快なピアノ・トリオ・アルバム。C・マクブライド、J・ワッツという現在最高のリズム・セクションも魅力！自在なピアノ・プレイと柔軟なサポートの一体感が聴きどころ。

現代ジャズ界のトップ・ドラマーの一人、クラレンス・ペンがクリスクロスから放つ久々のリーダー・アルバム。クリス・ポッターのテナー、アダム・ロジャースのギター、ベン・ストリートのベースという最強の布陣で、ペンのオリジナル8曲、スタンダード曲を収録予定。

現代ジャズ・トロンボーンの第一人者、コンラッド・ハーウィッグのクリスクロスから9枚目となるアルバム。演奏は勿論、彼の作曲面にもスポットが当てられた力作です。

トロンボーン奏者ワイクリフ・ゴードンの最新作は、デューク・エリントンとビリー・ストレイホンの曲に的が絞られている。ふくよかな音色が力強い低音をいっそう魅力的な響きにした。

トランペット／フリューゲルホーン奏者のアレックス・シピアジンによる最新作。独特の思索的なプレイがクリス・ポッターとのピアノレス2管カルテットによって繰り広げられる。

クリスクロスからのリーダー作がこれで7作目となるサックス奏者のティム・ワーフィールドもいまやすっかり貫禄十分のプレイをするようになった。今回はオールスターズと呼ぶに相応しいメンバーを集めての2管クインテットで堂々たるブローを聴かせてくれる。

トランペッター奏者のマイケル・ロドリゲスのクリスクロスから出るこの1作目は大きな評判を呼ぶに違いない。テナー奏者のクリス・チークと組んだ2管フロントが醸し出す響きとメロディ・ラインは現代的なハード・バップの要素が強い。

デビッド・ビニー、クリスクロス6作目となる新作。力強いブローと叙情味に溢れる穏やかな表現。いつになく伸び伸びとしたプレイが綴られていく。テイボーンの見事なピアノ・ワークも見逃せない。

NYをベースに活躍しているラージュ・ルンドの新作ではピアニストのアーロン・パークスを中心としたリズム・セクションがバックアップを務め、彼らの軽快なビートを得てルンドのギターが縦横無尽のフレーズを紡ぎ出す。魅力的なタッチを聴かせるパークスにも注目!