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ACT MUSIC ACT9831-2
1990年代に彗星のようにシーンにあらわれ、デビュー作以来、日本でも高い人気を誇るヤン･ラングレンの最新作。
サックスには、フィンランドの注目株ユッカ･パーコ、ドラムには2000 年から、ラングレンとタッグを組むモーテン･ルンド、そして、ベースにはあのレジェンド･グループEST( エスビョルン･スヴェンソン･トリオ) の一角としてあまりにも有名な才能、Dan Berglund が参加しています。
作品は、近年のラングレンの路線の延長線上。
デビュー当時は、ハリー･アレン、スコット･ハミルトンといったアーティストとも共演し、アメリカを原点としたバップ･マナーのスタイルを見せていましたが、近年は、スウェーデンのアーティストとして、ルーツを原点にした響きをジャズ的なものと融合。
本作でも独自の音世界を切り拓いています。
サウンドは、一聴して、スウェーデンのトラッド的な音楽世界に誘うもの。
端正にも、美しく織り上げられる音楽は、ノスタルジックであり、優しさに満ちたサウンド。
北の大地の厳しさを感じさせるところもありますが、しかし、ノルウェイを中心にしたスタイリッシュな世界/ フィンランドを中心としたモダンなものとは異なる温かみがスウェーデン流。
ラングレン曰く“自分の好んだミュージシャンと思うままに、なにか新しいものも感じながら演奏し、クリエイトされたのが、このサウンド。
コンセプトは、その後に認識されるものにすぎない”とのことで、それだけに、シンプルな4 人の歌心が響きます。
中には、バルカン的な旋律も入り混じる異色の楽曲(M9) や、鋭い即興と4 者の絡みを見せる演奏(M4)、テンポ･チェンジも自在にトリスターノを感じさせるような演奏(M7) も忍び込みつつ、統一された色彩感がある一作。
4年前のミラノでのライヴで出会い、長年構想していたものを作品化したというだけに、今後のバンドの深まりも楽しみです。

Jan Lundgren (p)
Jukka Perko (as,ss)
Dan Berglund (b)
Morten Lund (ds)

1 Potsdamer Platz ( Jan Lundgren)
2 No. 9 ( Jan Lundgren)
3 Lycklig Resa ( Jan Lundgren)
4 Bullet Train ( Jan Lundgren)
5 The Poet ( Jan Lundgren)
6 Never Too Late ( Jan Lundgren)
7 Twelve Tone Rag ( Jan Lundgren)
8 Song For Jörgen ( Jan Lundgren)
9 Dance Of Masja ( Jan Lundgren)
10 On The Banks Of The Seine ( Jan Lundgren)
11 Tväredet ( Per Ödberg)
All compositions by Jan Lundgren, except 11 by Per Ödberg

Recorded by Arne Schumann at Hansa Studio Berlin, May 3 & 4, 2015
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2月下旬入荷予定

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