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Saguaro Beach Records SB01006 (HDCD)
リーダーの名前は勉強不足のため、全く知らなかったのだけどサイドメンでこれはと思い試聴してみて、なかなか良さそうなので仕入れてみました。
トランペットとトロンボーンの2管編成はアート・ファーマー〜スライド・ハンプトンあたりが有名で、あまりない組み合わせなのだけど、個人的にはユニゾンでハモるサウンドは大好きです。
リズムセクションがジョージ・コリガン、エド・ハワード、ヴィクター・ルイスのトリオなのでフロントの2人は演りやすかったでしょう。
シアトルに在住しているようなのですが、この作品は、リズムセクションのクレジットからも分るようにニューヨーク、ブルックリンで録音されました。
音が良いと、ミュージシャンに評判の良いSYSTEM TWO STUDIOで収録。
全ての曲がワンテイクで終了したことからも、いかに録音がスムースにおこなわれたかが推測できます。
本人によると、トロンボーン奏者では、Carl Fontana, Kai Winding, J. J. JohnsonそれにStan Getz and Joe Passらに最も影響をうけたとの弁。
ウィルのトロンボーンソロは、基礎がしっかりした伸びやかでウォームなトーンが魅力です。
高速フレーズやテクニカルな技はあまり使用せずに、歌心で自身の音楽性を表現するタイプの奏者だと言えるでしょう。
その分、どうしても一聴、地味に聴こえてしまうところがあるので損していると思うのだけど、こういうミュージシャンにもっとスポットが当たってもよい思います。
サイドメンではやはり、ジョージ・コリガンが抜群に上手いところを見せつけ華のあるプレイをしている。

Will Martin(tb)
Terell Stafford(tp,flh)
George Colligan(p)
Ed Howard(b)
Victor Lewis(ds)

1. Free Time
2. Where Do You Start?
3. Morning
4. NY Sidewalk
5. Caravan
6. Body and Soul
7. The Saga of Sunfell Mandell
8. Impressions
2001年1月録音　System Two Studios, Brooklyn,NY
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