スペインのガルシア地方出身のボーカリスト、Terela Gradin の2作目。ダークブルーに包まれたイメージにアレンジされた楽曲に静かで寂しげな雰囲気漂う彼女のボーカルが映える「Blue in Green」や「Lost」「Nublado」が良い。

スウェーデンのテナー奏者 Kristian Brink 充実の最新盤。音の重みや質感からコルトレーンやロリンズの影響を感じさせながらも個性に溢れたオリジナルでテンションの高い現代ハードバップを披露。

2006年Getxoジャズフェスティバルに出演した Magnus Mehl Quintetのライブ盤。オリジナリティに満ちた大胆なフレーズと情熱的な歌い回し。スピード感のある突き抜けた演奏から充実ぶりが窺える快作。

スペインを拠点に活動するベテラン・ドラマー Jimmy Arrabit の最新盤。叙情的なメロディーラインに、劇的な曲構成、感度の高い繊細さをもったジャズロック / プログレ風味の楽曲。高難度をビシッとキメるタイトなスパニッシュグルーヴが秀逸。

情緒を感じさせるパッションに満ちた引き締まったプレイと行き届いたアレンジ、知的でスリリングな楽曲をセンス良く演奏しているプラハ発新世代のピアノレス・カルテット。2009年スペインのGetxoジャズフェスティバルでのライブ録音です。

Juan de Diego(tp)、Victor de Diego(ts) 兄弟率いるクインテットのニューアルバム。ブルースフィーリング溢れるちょっぴりムーディでレトロな雰囲気を醸し出すなどリズムにも緩急を持たせつつ、落ち着いた雰囲気の中にも、仄かに見え隠れするパッションが印象的。

マドリッド在住の女性ピアニストの「月と太陽と象」と題された作品。コンポジションを含め、ピアノで表現できる内面的な美しさや深さを追求したもの。アーティステックでイマジネィティブでありながら、軽やかなステップを踏んでみたくなるような風通しの良いピアノトリオ。

凛とした空気感を持つクールで澄んだ響きが美しい、注目のピアニスト Alejandro di Costanzo を中心としたピアノトリオの新作。芯の通った引き締まった楽曲はセンシティブでありスリリングで、溌剌としたパワーを秘めています。

朝霧に覆われた湖から立ち昇る靄のように、ゆったりとした美しいピアノトリオ。旋律の美しさと静の中に秘めたリズム、3人のプレーヤーの見事なコラボレーションから生みだされる「きらめき」を感じさせる推薦盤！

タイトルにもあるように40年代へ逆戻りしたかのような、落ち着いた雰囲気の中、艶のある歌声で歌い上げるスタンダード・ナンバーの数々は非常に心地よいものがあります。バックのレトロな演奏も良い。

小粋でスインギー、派手さを抑えた控えめなフレージング、味なピッキングと聴いていて非常に気持ちのいい1枚。演奏や作曲の随所随所にコンテンポラリーな発想やスタイルを忍ばせているところもなかなか粋なものを感じさせます。

errabalからの2010年「Jazz Getxo」が好評でしたポーランド発ハードバップ＆モード・ジャズを追及する若者5人Wierba & Schmidt Quintetの新作。

トランペット奏者 Ruben Salvador 率いる RS Faktor Quintet の最新録音盤。エネルギーが巧みにコントロールされたクールなメロディラインにも、勝負どころではハチのひと刺しの如く切れ込む旋律の捌き方は秀逸。

ギタリスト Miguel Salvador を中心としたカルテット作品。サックスがクールに唱いあげ、背後で変幻自在のギターを展開させ、コンパクトに纏めながらも力強く、変拍子の曲も小気味良くコナすリズムなど聴き所が満載！

Calibrated からのデビュー作　が好評でしたPeople are Machines が、2007年Getxoジャズフェスティバルでのライブ録音。ますます注目のグループの新作は、現代ジャズ・フォロワーは要チェックと言えそうです。

スペイン・バスク地方出身のベーシストが同郷のフォークミュージックを原点にして、ジャズの精神を主柱につくりあげた意欲作。バスクに古くから伝わる曲が現代的ハーモニーによって甦った1作。スティーヴ・コールマン的な広がりをも感じさせる1枚です。

スペインの女流ピアニストMarta Sanchezのサックスを交えたワンホーン・カルテットで吹き込んだ幻のアルバムがこの度お目見え！マドリードで活躍する一流ジャズメンと吹き込んだ会心の一作！

スペインの実力派若手ピアニストが彼の演奏の基調となるピアノトリオ(12曲中8曲）を主体として、2曲ではInaki Salvador とのデュオ、その他の2曲ではサックス奏者をゲストに招き入れ、白熱溢れる演奏を展開させた作品。

スペインの実力派テナーマン、イナーキ・ロドリゲスのリーダーアルバム。ゆったりとしたスイング感の中でのしっかりとした硬質なブロー、ハードバピッシュな中での歌心は、ジャズファンの心を思わず鷲掴みにしてしまう魅力に満ちています。満を持して録音した新作。

デイブ・リーブマンを筆頭に、ペリコ・サンビート も参加し、白熱したジャムセッションの模様を収録した手に汗握る好盤。現代ジャズの息吹を最初から最後まで楽しめる、スパニッシュ・ジャズを代表する1枚。