円熟の境地に達したモンテローズの味わい深いプレイ、相変わらずの名伴奏者ぶりで酔わせるフラナガン。モンテローズとフラナガンの久々の再会を捉えた1枚で、2人とも故人となってしまった現在、ますます価値を増しています。

NYを拠点にハード・バップ一筋の活動を続けるトランペット奏者がバレリー・ポノマレフが、ホームグラウンドにしていた名門クラブ「スイート・ベイジル」（後に閉店）に出演したときのライブ・レコーディング。歯切れ良くファンキーなハード・バップを聴かせてくれます。

ロシア出身のトランペッター、バレリー・ポノマレフの1997年クインテット作。今は亡きファナティックなテナーが素晴らしかったボブ・バーグとのフロントが新鮮。

重鎮バリー･ハリス率いるピアノトリオに、ギターのロニ･ベンハーとテナー･サックスのチャールス･デイビスを加えた編成でのライブ音源。2002年録音のため、現在のバリー･ハリスが端的に表現された内容で、曲間のMCも収録されたライブの臨場感溢れる1枚。

Reservoirでの2作目になる、ロニ･ベン･ハーのリーダーアルバム。ジャズらしいスウィング感と出自を主張するかのようなオリエンタルなエッセンスを含み、短調のメロディではこの上ない哀愁を帯びたサウンドを奏でます。

故ペッパー・アダムスの再来との呼び声も高いバリトン・サックス奏者、ゲイリー・スマリアンがピアノレス・トリオ編成で、アドリブの限界に挑んだ意欲作。クリスチャン・マクブライドも、デビュー当初に戻ったように堅実な4ビート・プレイで良いです。

ハード･バップの熱気、ジャズ･トランペットの歌心を追求し続けているバレリー･ポノマレフのピアノレス･カルテット編成最新作。ピアノの不在をまったく感じさせない、パワフルな音の応酬にしびれます。

ゲイリー･スマルヤンの新作は、埋もれてしまったハードバップの隠れ名曲に光を当てるプロジェクトの第2弾。趣味のよいプレイで定評あるマイク･ルドンのピアノ･トリオをバックに、ペッパー･アダムス張りの豪快なバリトン･サックスを聴かせています。

ピート･マリンベルニの新作は、トランペットとテナー･サックスを加えたクインテット編成で、パリ、ニューオリンズ、シカゴ、イスタンブール、ニューヨークなど、地名・場所に由来するタイトルをもつ名曲を中心に取り上げ、｢目に見えない都市を旅して歩く｣という好企画!

ナイフのような鋭い切れ味を持ったプレイで、ハード・バップ界に光り輝いたペッパー・アダムスが、名手ハンク・ジョーンズを含むグループで、ニューヨークの伝説のクラブ「ファット・チューズデイズ」に出演したときの模様。