オーソドクスな解釈の中にも、この人ならではの熟練の技が盛り込まれており、あくまでも原曲の良さを生かした上で、スパイスを効かした飽きのこない内容にしているのは、さすがです。

ドイツのマイナーレーベルからのピアノトリオ作品。パーカッシブな歯切れの良いリズム感覚とモーダルにハーモニーを膨らまし展開していく手法がとてもバランス良く共存している。簡単に言い切ってしまえばキース・ジャレット+ブラッド・メルドー÷2と言ったところか？

繊細なタッチの強弱、間をうまく生かした表現、アップテンポでの疾走感、リズムのバリエーション、コードプログレションの巧みな組み合わせ等々まさに練習のたまものであり、緩急自在のピアニズムはトリオ・フォーマットによって最高に発揮されます。

Stefano Caniato率いるmantua jazz trioの第2作目。柔らかな日差しを浴びているかのような爽やかで美しいタッチのStefano Caniatoのピアノが楽しめます。トリスターノの「Lennie's Pennies」なども選曲。

デンマークに根を下ろした日本が誇れる才能Makiko Hirabayashiのenja第2作目。迷宮を彷徨うような、ちょっとミステリアスな雰囲気をもった楽曲の数々は間違いなくオリジナリティーに溢れており、音楽家としての個性を感じさせます。

LUDVIG BERGHEのMOSEROBIE3作目と同時入荷（どちらも2007年作）の4作目。VOL.3が比較的オーソドックスなフォーマットの中でオリジナリティ溢れる演奏をしているのに対し、こちらはより自由なスタイルで演奏しているイメージ。

ハイ・ファイブ・クインテットの人気ピアニスト、ルカ・マヌッツァ　が本国イタリアから初リーダー・アルバムを遂にリリース。「ローマ・トリオ」という日本盤企画でに作品をリリースしておりましたが、この作品は、完全にルカの単独名義！リーダーシップをとっての録音

イタリア生まれイタリア育ちのピアニスト、LINO FRANCESHETTIが92年に結成のピアノトリオでライヴ録音した決定盤。粒立ちのよりピアノから紡ぎ出されるフレーズと、スイング感十分なノリが非常に心地よい1枚。

3,4年前に「AT COPY SHOP」（RDC)という作品がリリースされ、一部のピアノトリオ・マニアに注目されたベーシストLaurent Larcher　の作品。今注目度が高まっているマリオ・カノンジュ 、ドラムスはトニー・ラべソン！

ラーシュ・ヤンソンのImogenaレーベルの記念すべき第1作。1曲目「More Human」は20世紀の名曲と言っても過言なしでは！この1曲で結局、ラーシュの全てのアルバムを買うことになる人も多数。時代を超えて語り継がれてしかるべき名作。

抜群の歌心の持ち主であるクラウス・イグナチェクが、大好評のアルバム「Songs We Dig Volume One」(Nagel Heyer #NHCD101)に続く続編をリリース！奇のてらうことのないスインギーな演奏は、ひときわストレートに感じられます。

KIT DOWNES の切れ味鋭くタイトなピアノはまさに21世紀のピアニストならでは。タイトなフレージングで爆発寸前のような圧倒的なテンションを生み出し、はたまた時には東欧を感じさせるような独特の歌をきかせてくれます。

ポーランドらしくほのぐらい雰囲気の中、ハイセンスなピアノ・トリオ演奏を聴かせてくれる好盤。メロディアスな曲調と室内楽的な雰囲気の中で、奥に仕舞い込んだ情熱をちらちらと垣間見せながら、若手アーティストらしい瑞々しい演奏を繰り広げています。

チェコのベテランドラマーJOSEF VEJVODA（1967年のチェコジャズコンペティションの優勝者）が1998年に結成した快適ピアノトリオ作品。

近年注目を集めるフィンランドのジャズシーンの新たな逸材の登場！純粋なヨーロピアン・コンテンポラリージャズ。北欧らしい澄み渡る音色で聞くものを魅了したかとおもえば溢れんばかりの緊迫感を生み出す三者一様の演奏もお見事。

「Integration」とともに、Joe Kienemannが90年代録音したピアノトリオ代表作で、入手困難になっていましたがこちらのオファーに対してレーベル側が答えてくれました。

ドイツ出身のピアニストがオランダのリズム陣をバックに新録したピアノ・トリオ作品。良き時代のアメリカのジャズを彷彿とさせる、正しく伝統的なピアノ・トリオに合った曲想。

2005年作「UNDER THE WHALE」が驚異のベストセラー並びにロングセラーを記録しているCholet Kanzig papauxの2003年ファースト作品。ヨーロピアン・ピアノ・トリオ・ファンはこちらの作品も必聴です。

この作品も「MOONKS JAZZ MUST 150」に選定されていまいした。アグレッシブな3者のプレイは、現代のピアノトリオ作品でしか耳の出来ないスピード感を伴うもの。