2000年代以降、NYで評価を高めてきたキューバ出身の実力派ピアニスト、マヌエル・ヴァレーラのCRISS CROSS初の作品。2管フロントを巧みに用いて現代的なアフロ・キューバン・ジャズを聴かせてくれ、強力かつご機嫌な響きが痛快だ。

セロニアス・モンクがサックスを吹いたらこんな感じになるのでは？そんなことを思わせる個性派アルト・プレイヤーがジャスティン・ロビンソンだ。今回はそのモンクをはじめ、マクリーン、スティット、グリフィンなどの曲も取り上げる。

サックス奏者のデビッド・ビネイCRISS CROSS7作目となる新作では、これまでクインテット編成がほとんどだった彼にしては珍しくギターやヴォーカルも加え、、彼の音楽性の幅をこれまで以上に広げるものとなった。ビネイ独特の粘りつくような響きとフレージングも素晴らしい。

トランペット奏者のアレックス・シピアジンとテナー・サックス奏者のシーマス・ブレイクをフロントに据えたクインテット”オーパス5”、今回はこれまで以上にグループとしてまとまりのある演奏が展開される。

現在ニューヨークのシーンでもっとも注目されているドラマーのひとり、ジョナサン・ブレイクによる待望のクリスクロス1作目。クリス・ポッターとマーク・ターナーの2サックス・カルテットという編成もブレイクの柔軟性に富んだドラミングを聴く上で最適だ。

ロシア（1966年セント・ぺテルスブルグ生まれ）出身のピアニストMisha Tsiganovのクリスクロスデビュー作品。A・シピアジン、S・ブレイクのテナーとの2管クインテットによる生きのいい現代ポスト・バップが収録された注目作。

ジャズバイオリン界の超有望株がザック・ブロックの第2弾！ラージ・ルンドのギターが参加したカルテットでヴァイオリン〜ギターというユニークな編成によるヴァーチューシックな演奏が堪能できる作品。

俊英ドラマー、ドナルド・エドワーズCRISS CROSSでのデビュー作品。メロディー、リズム、ハーモニーに彼の個性が発揮された21世紀のジャズが展開された充実作。

シーマス・ブレイク、クリス・チーク・・・20年来良きライバルとして現代ジャズテナー界を牽引している2人が久々の共演した2テナー・クインテット作品。

28歳の精鋭トランペッター、フィリップ・ディザックのデビュー作。叙情味に溢れたプレイとグループのサウンドが特長で穏やかな響きの中で印象的なフレーズが紡がれていく。

クリスクロスから出るヴォーカル作品は極めて珍しい。からご機嫌なスキャットを繰り出すディー・ダニエルズは、その期待に応え見事なジャズ・ヴォーカルを披露する。どっしりと落ち着いた歌唱は本格派の風格を感じさせる。

テナー・サックス奏者デイナ・ステフェンズのクリスクロスからセカンドアルバム。ストレートアヘッドなジャズでありながらかなり多くの枝葉を含んでいるところがこのプレイヤーの魅力。いまをときめくジェラルド・クレイトンのピアノ・プレイも鮮烈！

オリン・エバンスのCRISS CROSS復帰第1作目は、サイドマンとの息もピタッリのトリオ・アルバム。力強いタッチと勢いに溢れたノリ、その張り切り具合がアルバムのいたるところから伝わってくる。

ヴェネズエラ、カラカス生まれのピアニスト、ルイ・ペルドモの新作。ポスト・ハード・バップ的なプレイは勢いに溢れていて饒舌。変幻自在なプレイを最初から最後まで続け、これまた思いもよらぬフレーズを連発させるアルト・サックスのミグエル・ゼノンもプレイも痛快だ。

NYをベースに活躍しているラージュ・ルンドの新作ではピアニストのアーロン・パークスを中心としたリズム・セクションがバックアップを務め、彼らの軽快なビートを得てルンドのギターが縦横無尽のフレーズを紡ぎ出す。魅力的なタッチを聴かせるパークスにも注目!

デビッド・ビニー、クリスクロス6作目となる新作。力強いブローと叙情味に溢れる穏やかな表現。いつになく伸び伸びとしたプレイが綴られていく。テイボーンの見事なピアノ・ワークも見逃せない。

トランペッター奏者のマイケル・ロドリゲスのクリスクロスから出るこの1作目は大きな評判を呼ぶに違いない。テナー奏者のクリス・チークと組んだ2管フロントが醸し出す響きとメロディ・ラインは現代的なハード・バップの要素が強い。

クリスクロスからのリーダー作がこれで7作目となるサックス奏者のティム・ワーフィールドもいまやすっかり貫禄十分のプレイをするようになった。今回はオールスターズと呼ぶに相応しいメンバーを集めての2管クインテットで堂々たるブローを聴かせてくれる。

トランペット／フリューゲルホーン奏者のアレックス・シピアジンによる最新作。独特の思索的なプレイがクリス・ポッターとのピアノレス2管カルテットによって繰り広げられる。

トロンボーン奏者ワイクリフ・ゴードンの最新作は、デューク・エリントンとビリー・ストレイホンの曲に的が絞られている。ふくよかな音色が力強い低音をいっそう魅力的な響きにした。