イタリアのベテラン・サックス奏者、リッカルド・ルッピのあふれ出る歌心を100％フィーチャーした、ファンならずとも待望のバラード集。キース・ジャレットのヨーロピアン・カルテットに通じる抒情味は多くのリスナーを虜にすることでしょう。

3種のギターを自在に操るテクニシャン、アルド・ファリアスの2007年録音盤。ダニエレ・スカナピエコを大きくフィーチャー。オリジナル曲中心にこれぞ正統派ジャズ・ギターと呼びたくなるようなプレイを聴かせてくれます。

パオロ・フレスが90年代結成していたレギュラー・クインテットによる究極のバラード・アルバム。甘さに流されない、キリッと引き締まった抒情美に溢れ、選曲も申し分なし。90年代以降の私的現代ジャズ100選の入っている一枚です。（

イタリアの若きサックス貴公子フランチェスコ･カフィーソのDuo 作品。いかにもイタリア、と言いますか、メロディの美しいジャズ。静かに浸りたい時に、お薦めな一枚です。

ステファーノ・バターリアが変則トリオで、録音した1997年作品。色彩感、エキセントリックさや耽美性が見事に調和した自由で、かつ物語性に富んだ、深淵で美しいトリロジーの世界が形成された隠れ名盤です。

鬼才ステファノ・バターリアが、Paolino Dalla Porta、Tony Oxleyという一癖も二癖もある強者と録音した1993年作品。伝統と革新が拮抗する予測不能なプレーは、実にスリリングであると同時に、バターリアならではの美意識に満ち溢れ、圧倒される。

ロベルト・オッタヴィアーノ、フラヴィオ・ボルトロ、ニコ・モレリ、ジュゼッぺ・バッシらイタリアの精鋭達によるグループAPATURIA QUINTETの1995年作品。目立たないが、実に良質な隠れたイタリアン・モーダル・ジャズ名盤です。

伊ベテラン・ドラマー、マッシモ･マンジのもとに、ファブリッツィオ･ボッソやパオロ・ディ・サバティーノを始め、イタリアの実力派アーティスト達が集まって吹き込まれたアルバム。テーマもめちゃ渋で、ボッソとイナレラのほとばしるホーンセクションは最高です！

イタリアの若手ギタリストの初リーダー作となる、ルカ・アルキアティ率いるカルテット作。有名スタンダードからショーター「Infant Eyes」ドン・グロルニック「The Cost Of Living」キース「Prism」ヘイデン「Blue For Pat」など選曲も幅があり、楽しめます。

若手ギタリストのエマニュエル・バセンティーニのカルテット作品。人ギタリストの王道路線を受け継ぐ、スウィンギーで良く歌うバップティシズム溢れる骨太なプレイが全編に渡って展開。ピアノは、重鎮フランコ・ダンドレア。ギターカルテット快作！

イタリアを代表するトランペッター、パオロ・フレスとエンリコ･ラバやリー･コニッツなどの豊富な共演経験を持つベーシスト、フリオ･ディ･カストリノ1993年デュオ作品。芸術性と音楽性豊かな、緊密な音のダイアローグが繰り広げられています。

伊の俊英ピアニスト、ロレンツォ･パエザーニ が、ウェイン･ショータ―の数々の楽曲をピアノ･トリオでカバーした作品。フレッシュなプレイは必ず欧州ジャズ界の台風の目となることでしょう。

ビバップをスパニッシュ･フレイバーでまぶして演奏したらどうなるか。その回答がここにある。力強いタッチが小気味よく、現代的なビバップを独特の感性で聴かせてくれる快作！

アルゼンチン出身のギタリスト、パブロ･ボブロウィッキーによる久々のリーダー作。ユニークなフレージングの連続に独特の味わいを示し、バックに淡々とした風情でギターを弾く姿が痛快この上ない。

1929年ローマ生まれのベテラン・ギタリスト、セルジオ・コッポテェリが、1994年ローマで開かれた”Montecompatri Jazz Festival”に自身のグループで出演した時の実況録音盤。長い楽歴を誇るセルジオにして、アルバムタイトル通り、”ベスト・ライブ”となった作品。

イタリアのベーシスト、ジョバンニ・トマーゾの1993年クインテット作品。ボルトロ、トノロ、レア、ガットという現在のイタリア・ジャズ界を背負って立つ錚々たる面々の溌剌としたプレイが記録された佳作。

幽玄美溢れたラバのフリューゲルの音色、フレージングに呼応するパレ・ダニエルソンのソリッドなベース、シャープなドラミングなどが噛み合ったヨーロッパの伝統美を感じさせる一枚。ラバ参加のあまり知られていない隠れた傑作としてお薦めです。

ナポリのギタリスト、ニコーラ・ミンゴの2003年盤。アントニオ・ファラオにピアノを弾かせ、自身の惚れ惚れする様なギタープレイを見せてくれる快作。これでもかと言わんばかりに歌心満載に奏でる姿は気分爽快。

イタリアのトランペッター、ファビオ・モルゲラがアメリカの滞在（バークリー音楽院）していた1988年当時、ボストンで録音されたデビュー作品。モーダルでフレッシュなアドリブとモルゲラの素晴らしい楽曲が楽しめる良作です。

サビの利いた辛口サウンドが‘ワサビ’の新作。限りない余韻を生かしたスロー?ミディアム・テンポの演奏を主体に構成。スペシャル・ゲストとしてベトナム出身のトランペット奏者、クオン・ブーが参加。