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SCA078
イタリア人がプロデュースする以上、「アメリカナイズされたピエラヌンツィなんてありえないさ」とはEGEAのプロデュース氏の言らしいのですが、一連のピエラヌンツィ作品の中で、もっともそのイタリア人のアイデンティティが色濃くでた作品と言える作品でしょう。
タイトルは、「地中海のお話」。
正に楽園のシエスタのように緩やかなムード溢れるオープニングは無類の美しさ。
しかし、その美しさは決して美に溺れる、という類ではなく、そこに生きた人たちの喜怒哀楽の感情が感じられる世界。
その人の歴史や存在を感じる音楽は、何とはなしに聴く人を引きつけていきます。
マーク･ジョンソンもさることながら、昨年はラーシュ･ヤンソンと共演し、氏からも絶賛されたレーベルの看板クラリネット奏者ガブリエラ･ミラバッシの陰影豊かな演奏も素晴らしい･･･。
アメリカ市場でも絶賛を浴びたとの評判。
イタリアを追究してインターナショナルに訴えかけた、EGEAの代表作です。

Enrico Pieranunzi(p)
Marc Johnson(b)
Gabriele Mirabassi(cl)

1. The　Kingdom
2. Les Amants
3. Canto Nascosto
4. Il canto della differenze
5. Una piccola chiave darato
6. O’toi desir
7. Lighea
8. Coralie
9. Un’alba dipinta sui muri
10. Stefi’s song
11. Xanzone di Nausicaa

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