地中海の潮の香りが漂ってきそうな民族色豊かなサウンドとジャズがメッシーナのバンドネオンやアコーディオンのよって、見事に結実しています。

こちらは、まさに歴史と伝統、愛と唄の国イタリアを実感させるようなピアノトリオ、Sante Palumbo Trioの2000年作品。精巧なガラス細工を思わせるところがあったり、下町の陽気なバールの雰囲気がでていたりでバラエティ豊かな演奏内容。

イタリアの若手アルト、ソプラノサックス奏者Raffaele Casarano（1981年生まれ）がトランペットの今や重鎮パオロ・フレスとガップリ四つに組んだクインテット作品。

内省的な哀愁のメロディで心を揺り動かす力を秘めた多彩な顔をのぞかせる楽曲が美しいギターカルテット。ステファーノ・バターリアもピュアでイノーセントな音群を弾き込んでいて空間に奥行きを与えています。

イタリア屈指のカリスマ･ギタリスト'との評価も得るマッテオ･ネグリンの会心作。往年のジャンゴ･ラインハルト、ガボール･サボや、近年のリシャール･ガリアーノの音作りに魅せられているファンなら、何はなくても見逃せない1枚といえましょう。

M･ソラール･ピアノ･コンペのセミファイナリスト・ピアニスト、ニコーラ･アンドリオーリの新作。ラベル流のエレガンスや瀟洒なフィーリングとイタリア的なリリシズムに満ちた作品。

甘美かつ優美なメロディに満ち溢れた映像のないファンタジック･シネマを観ている気分になる作品。リズム変化の忍ばせ方、巧みな既成曲の引用、多彩なハーモニー書法ほか、さまざまな大技･小技をちりばめる絶妙の手口。

ジョージ･ガゾーンやゲイリー･バートンに師事したマイケル･ローゼンのワンホーン・カルテット作品。ピアノは名手パオロ・ビッロ。ジョン･コルトレーンやデイブ･リーブマンに通じる逞しいテナー･サックス　は聴きものでうｓ。

ヨーロピアン・ジャズ・シーン期待の新星、Ettore Carucciの新作ピアノトリオ作品。ベン・ストリート、アダム・クルーズとの相性も抜群です。

ジャズ･ピアノ界の名脇役との声も高いブライアン・ディッキンソンとジェリー･バーゴンジとの双頭名義のカルテット作品。音楽性の高いメンバーばかりが揃った現代ジャズ名盤。

クラリネットのラプソディックな音色やオカリナの素朴な響きが夕暮れ時を思わせるようで、ノスタルジックでどこか寂しげ。優れた美的感覚、リリシズムが全編に漂い心の琴線に優しく触れる美しい作品。

1965年カタニア生まれのピアニストGiuseppe Finocchiaroのピアノトリオ作品。幽玄美溢れる楽曲はまるで、靄の中に架かる虹を見ているような非日常的な美を感じさせてくれます。

南イタリアの個性的レーベルDodiciluneが始めた新レーベルKOINE。ジャズ・ビヨンドなアコースティックな雰囲気を重視しながらイタリアのニュー・カマー女性ボーカリストをフィーチャーしていくコンセプトのレーベルです。

新星ヴォーカリストElisabetta Antoniniのデビュー作。洗練性とジャズへのこだわりと複雑なテクニックによる歌唱はとても個性的。歌声との対位法的な装飾も正にイタリア的な美しさに満ちています。

ジャズのリズムとハーモニーに乗せて、良質のイタリアン・ヴォーカル作品を伝える新レーベルKoine。Dodiciluneの兄弟レーベルとして2009年に発足以来、順調にカタログ数を増やしており、今回は6〜10枚目の作品がリリース！ボーカル・ファンは是非チェックを！

ギンガやジョアン・ボスコなどブラジルの音楽家の楽曲を唄ったサウダージ感覚溢れる作品。ガブリエル・ミラバッシのクラリネットがいい味出してます。

この女性ボーカル、フランス映画のバックにでも流れてきそうな雰囲気を宿していて、イイ感じです。F・ボッソの絡みもいつもよりロマンティックに思えてきます。気品と哀愁の薫り高い一枚！

ギター、ヴァイブ、アコーディオン、ヴァイオリン、ベースによるクインテット作品。のどかなイタリアの田園風景が広がるような牧歌的で、オーガニックなテイストのサウンドです。