豊穣と平穏、拡散と収束、月と太陽、オレンジとブルー、ギンガのギターとミラバッシのクラリネットはそんな言葉遊びを連想させる一卵性双生児のような息のあった演奏を展開。目を閉じて一度この二人の会話を聴いてみてほしい。

知る人ぞ、知る今や飛ぶ鳥落とす勢いのイタリアの、否世界を代表するトランペッター、Fabrizio Bossoの初期録音。若々しいフレッシュな感性が見事に結実して爽やかな風を呼び起しています！

最近はMusic Centerからピアノトリオやテナーとのデュオでショーター集をリリースしているイタリアの隠れたピアノの名手Arrigo Cappelletti の1992年ピアノトリオ作品。廃盤が近いです。

リッカルド･アッリギーニの絶好調を伝える新作。美人シンガー、2曲でミケラ･ロンバルディとのコラボレーションも聴きもの。リッカルドの卓越したテクニック、趣味のよさが反映された力作です。

イタリアの奇才、トロンボーン奏者Giancarlo Schiaffini率いるPhantabrassの2007年最新録音盤。ドラマティックなサウンドは、イタリアならではの思わず滲み出てしまう情熱と、砂埃舞い上がる歌心としか言いようのない独自の世界。

イタリアの人気ピアニスト、Paolo Di Sabatinoの1996年、地元イタリアのミュージシャンと一緒に録音したピアノトリオ作品。イタリアの陽気で歌心溢れたイメージと共に、ラテン的な哀愁を感じさせるオリジナル曲も素晴しい。

スイス南部で生まれ育った若手ピアニスト、ガブリエレ・ペッツォーリの2006年作。エレガントで上品なタッチの美しいピアノの中に、冬の朝の張り詰めた空気のような緊張感を漂わせています。

アントニオ・フリンタの第作目。自然体で、流れるようなタッチでありながら、現される彼の音楽は、強靭で骨太に聴こえます。曲にあわせて変幻自在でフレーズを紡いでいくピアニスト。

音数を抑えしっとりとした弾き方中心の彼のプレイは、哀愁を帯びたオリジナル曲の良さも相俟って、聴いていると心が落ち着きます。寒くなってくるこれからの季節に、アイリッシュコーヒーでも飲みながら聴きたいピアノトリオ。

Francesco Nastroの第3作目。エンリコ・ピアレヌンツィのロマンティズム香る抒情派路線が根底にあるリリカル路線は、ヨーロピアン・ピアノ・トリオ・ファンに当時、大好評だったことを記憶している。

地中海の潮の香りが漂ってきそうな民族色豊かなサウンドとジャズがメッシーナのバンドネオンやアコーディオンのよって、見事に結実しています。

★Alberto Bonacasa Quartet （Fabrizio Bosso参加）/Thinking Blue

2,400円(内税)

イタリアの無名レーベルからひっそりと発売されたファブリツィオ・ボッソ全面参加のワンホーン快作！

ファブリッジオ・ボッソの好敵手現る！その名はアンドレア・サバティーノ。血肉沸き踊るトランペットバトルにアドレナリン噴出！

現代イタリアン・ハードバップの精鋭達が繰り広げた活きの良い演奏に、時間を忘れるくらいの快作。

ディノ＆フランコ・ピアナの2001年ビッグ・バンド作品！なんと、ファブリジオ・ボッソの姿も！いい味出すメンツの録音！

パオロ・ビッロのピアノ・トリオ作品に「Siena Jazz」という名盤があるのだけど、ギド・マヌサルディのこの作品もそれに勝るとも劣らず良い出来。「The Woodpecker」と同時期の録音なので、最も好調時のマヌサルディのプレイがレコーディングされています。

90年に録音された「Phil's Mood」に続いて翌年1991年Corridona Jazz Festival出演時に録音されたライブ作品。青白い炎を燃やすエンリコのピアニズムとオレンジ色の閃光を放つウッズのアルトがお互いの音楽性を出しながら、見事にひとつの確固たる世界を描ききった隠れ名盤。

イタリアの中堅ピアニストAntonio Zambrini（ミラノ生まれ）の1999年録音ピアノトリオ作品。端整でクリアなタッチ、ミラネーゼらしい陽気な歌心と牧歌的で木漏れ日のようなイメージを受ける淡い色彩感覚の楽曲は、とても魅力的に響きます。

こちらは、作曲家としてAntonio Zambriniの名前を高めた1997年録音。「Antonia」でのヨーロッパのロマンティシズム香る演奏は、青く高い空、なだらかな丘陵地帯、中世から続く歴史ある教会や古城の風景が見えてくることでしょう。

アンディ・シェラー率いる名ピアノ・ユニットCojazz とイタリアの名テナー奏者ジャンニ・バッソが組んだワンホーン・カルテットのライブ作品。全体的にリラクゼーション・ムードに溢れたライブの雰囲気抜群の作品です。