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★山本恵理 Eri Yamamoto Trio / A Woman With A Purple Wig

販売価格 2,850円(内税)
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MAHAKALA MUSIC MHKA35
ニューヨークのピアニストで作曲家の山本恵理が、2022年9月29日、トリオ・ニューアルバム『A Woman With A Purple Wig』(Mahakala Music)のタイトル曲を発表。
Mahakala Musicからは2枚目のリリース。
今回初めてタイトル曲『A Woman With A Purple Wig』と『Colors Are Beautiful』の二曲の歌詞を書き下ろし、自ら歌っている。
2020年3月のコロナによるロックダウンしたニューヨークでの人生の混乱とトラウマへの反応を曲にしている。

8歳で作曲を始めた山本は、作曲は「日記のように日常的な習慣であり、自分が経験したり感じたりすることを曲にしている。」と説明しています。このことを念頭に置いて、マハカラ・ミュージックからの彼女の2枚目のアルバム『A Woman With A Purple Wig』を構成する7曲を、聴いてください。
ベテランのピアニストであり、優れたメロディーメーカーである彼女は、 2020年3月以降、コロナでロックダウンしたニューヨーク市での、人生の混乱とトラウマへの彼女の反応を曲に表現しています。

「『中国ウイルス』という前大統領の発言の後、多くのアジア人、特に女性が標的にされました。」と、大阪で生まれ、京都で育ち、現在はマンハッタンのミッドタウンに住む山本は思い出す。ロックダウンから数ヶ月後のある日、彼女は「電動スクーターに乗ってダウンタウンへ行き、屋外セッションに参加する他のミュージシャンを待っていました。そこに突然、大柄な男が私に近づきヘルメットをひったくり、空中に放り投げて言いました。『このクソ中国人が!私の人生と世界を台無しにした!』と言いました。それから彼は、小さなキーボードが入った、私のバックパックを踏みつけたのです。私は強いニューヨーカーです。幸いなことに、私の楽器は無事だったので、その後セッションに参加しました。私はそれまでそのような経験をしたことがありませんでした。私にとってニューヨークは、いつでも世界中の人々を歓迎してくれる場所でした。もちろん、私は日本人ですが、自分をあえてアジア人だと自覚したことは一度もありませんでした。私はとても怖くなりました。それから2年間、徒歩での外出は極力控え、どうしても徒歩で外出しなければならない時は、身を隠すために購入した紫色のかつら、大きなサングラス、マスク、帽子を被り、自分がアジア人だとわからないように気をつけました。」

コロナ以前の彼女の人生同様、山本は自分の気持ちを音と音色で表現しました。集中的な創作活動の中で、彼女は5つのインストゥルメンタル曲に加え、初めて歌詞付きの2曲、『A Woman With A Purple Wig』と『Colors Are Beautiful』を書きました。それから彼女は、デモとして自分の携帯電話に、歌とピアノを録音しました。2002年以来9枚のアルバム共演で彼女の才能を生かしてきた、親愛なる友人であるベースの巨人、ウィリアム・パーカーと同時期にリハーサルがあり、彼女はパーカーにそのデモを聴いてもらいました。彼女はすでに歌ってもらいたいヴォーカリストを考えていましたが、パーカーはすぐに、山本が自分で歌うことを提案しました。

「彼は私に言いました。『君の声は、君の書いた歌詞により繋がっているよ。これは君の経験であり、君の声には子供が歌っているような誠実さがあるよ。』 「最初はそうかな、と思いましたが、やってみよう!自分が感じたことを自分の声で世界に発信したい!という気持ちが強くなりました。そして自ら歌い、長年共にするトリオでレコーディングしました。」

『A Woman With A Purple Wig』は、山本の11枚目のトリオ・アルバムであり、ベーシストのデヴィッド・アンブロージオとドラマーの竹内郁夫とのコンビでは7枚目のアルバムです。グリニッジ・ヴィレッジのアーサーズ・タバーンでは20年以上にわたりにレギュラーで演奏を続け、一心同体のグループを確立しました。1998年以来トリオのドラマーである竹内に出会ったことを思い出します。両者ともに、1990年代後半に、ニュースクール大学ジャズ科に在籍しました。クラシック出身の山本は、1995年にニューヨークを訪れた際に、セントラルパークのタバーン・オン・ザ・グリーンでトミー・フラナガンのトリオを聴いて「人生が変わる体験」をするまでは、ジャズに触れることはほとんどありませんでした。

「マル・ウォルドロンの曲『レフト・アローン』をたまたま知っていて、ニューヨークに着いた週に、なんと彼がスイート・ベージルで演奏していました。」と山本は言います。「最初のセットの後、私はマル・ウォルドロンに、ジャズを教えてくれる学校や先生を教えてほしいと尋ねました。その日、彼のバンドでベースを弾いていたレジー・ワークマンを紹介してくれました。レジーは紙ナプキンにある住所を書いて、『明日、1時』『(ニューヨークでのジャズ生活は)これでOKだよ!』と言われました。それがニュースクール大学ジャズ科の住所でした。オーディションは、いろんなミュージシャンのソロを書き出し、混ぜて、覚えて、乗り切りました。」

山本のニュースクールでの3年間、ワークマンは一貫して励ましと賢明なアドバイスを提供しました。 「レジーは、トリオは私のスタイルにぴったりで、学校内でベーシストとドラマーを見つけるといいよ、と言ってくれました」と彼女は言います。 「キャンパスの練習室を歩いていると、とってもいいドラムのサウンドが聴こえてきたので、そのセッションが終わるのを待って、出てきたところで声をかけました。その日は彼が大学を卒業する前の最後のセッションだったらしく、本当にラッキーでした。それからベーシストも見つけ、毎週金曜日、近くのレストランで演奏を始めました。レジーは私に言いました。『沢山演奏して、沢山間違いをする中で成長するといいよ。ジャズは人前で演奏する音楽であり、練習室の音楽ではないからね。』私はジャズの経験がありませんでしたが、絶対音感を持っています。だから人のソロをきいて、そのフレーズの真似をすることから始めました。 『恵理はジャズ経験ゼロだけど、音楽はわかっている。』と思われたようです。最初はすべてが手探りでしたが、数年経つとようやく自分がやっていることがわかってきました。」

「自分の音楽を表現するための基礎を固めるには、ビバップの語彙とブルースを学ぶことが重要だと思ったので、それに集中しました。でも、ニューヨークに住む日本人としての自分が、アメリカで育ったミュージシャンのように演奏しようとするのは、本当の自分ではないと思っていました。自分が表現できるジャズとは何かと考えていました。それからしばらくして、セシル・テイラーやウィリアム・パーカーからウィントン・マルサリスまで、幅広い層のミュージシャンが出演した旧ニッティング・ファクトリーのフェスティバルに行く機会がありました。そこで、ポール・モチアン、ゲイリー・ピーコック、ポール・ブレイのトリオを初めて聴き、とてもほっとしました。こういうスタイルもジャズと呼ばれているとは知りませんでした。ブレイのインプロヴィゼーションは、時にはフォーク的で、時にはブルージーであり、いろいろな要素がミックスしていました。私が追求したい音楽に、その時いくつかの共通点を見つけました。」

山本の演奏は、エレガントさとシンプルさ、ニュアンスと切迫感、淀みない旋律と刺激的なリズム、それぞれ両方の面を兼ね備えています。レコーディングアーティストとして、そのサウンドは彼女独自のものであり、ハービー・ハンコックも「彼女は自分の声を見つけた」という賛辞を表しています。

Eri Yamamoto, piano, voice
David Ambrosio, bass
Ikuo Takeuchi, drums
Rika Yamamoto, Bruce Barth, Ikuo Takeuchi, Rich Lamb, chorus on Track 4

1.Challenge(チャレンジ)
2.A Woman With A Purple Wig(ア・ウーマン・ウィズ・ア・パープル・ウィッグ)*
3.Ends to Start(エンズ・トュ・スタート)
4.Colors Are Beautiful(カラーズ・アー・ビューティフル)*
5.Sounds of Peace(サウンズ・オブ・ピース)
6.Shout(シャウト)
7.Internal Beat(インターナル・ビート)
2022年作品
試聴もここで可能です!
山本恵理 Eri Yamamoto Trio / A Woman With A Purple Wigの試聴

初回分入荷遅れ

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