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Beat Records PANCDMJ1102
こちらは、クラリネット奏者ビル・スミスとエンリコがローマで繰り広げたセッション。
同じくEdipanの原盤で、録音は77年(5トラック)、78年（6
トラック）、80年(1トラック)、それに97年録音の2トラックを加えた編成。
クラリネットのワン･ホーン･カルテットですが、リズムは、ブルーノ･トンマーゾに、ロベルト･ガットー。
モダンな演奏です。
スタンダード･ナンバーでありながら、イタリア独特の抒情、またエンリコならではの夢見心地のような美的フレーズが聴けるオープニングに始まり、エヴァンスの演奏で知られる名曲M-7 は4 ビートで牧歌的でありつつ、珠玉のピアノ･ソロも展開。
一方では、4人の演奏がアグレッシブでスリリングなM-4 のような演奏あり(かなり攻めな演奏！）、
アブストラクトなアート的な音空間などもはさみつつ、映画音楽のような世界を感じるピエラヌンツィのオリジナルM-5 などなど、レアな中に、アーティストの個性が諸所に滲み渡っています。
80年代中盤から、圧倒的な世界を構築し、探究、深めていく、エンリコの初期作。
やはり、ファン必聴です。
8ページのブックレット付き。

Enrico Pieranunzi(p)
Bill Smith(cl)
Bruno Tommaso(b)
Roberto Gatto(ds)

1 I can't get started
2 Now and here
3 Aphrodite
4 Matt
5 Poseidia
6 Interlude II
7 My Romance
8 Blue Bells
9 round midnight
10 Interlude
11 Lover man

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