販売価格 2,750円(内税) 購入数

APH106009
ちょうど2年前の今頃入荷したデビュー作「Tribulation」は現代フランス・ジャズ・シーンの活況を示す実に聴き応えのあるモーダル・バッピッシュ・コンボ作品でした。
今回も全曲オリジナルで勝負。
前回の紹介文にも書いたと思うのですが、楽曲がミュージシャンならばトライアルしたくなるような魅力ある曲が本作も満載です。
リスナー・サイドにたっても、決して楽曲が一人歩きしているものではなく、高尚とフレンドリーのちょうど中間をいくような塩梅で、実によい。
ジャズにメロディーの快適さやリラクゼーションのみを求める方にはちょっとキツイかもしれませんが・・・
そして、もちろんプレイのほうの素晴しい。
SEBASTIEN JARROUSSEのジェリー・バーガンジィーを思わせるモーダルなブロウとデイヴ・ビニーに通じる浮遊感覚のプレイが魅力的なOLIVIER BOGE の二人は、熱気をはらんだ中にもフランスらしい優雅さが伺えるクールな表情を見せ耳をひきつけます。
OLIVIER ROBINの切れ味鋭いドラミング、JEAN DANIEL BOTTAの的確でソリッドなベースライン・・・そしてピアノのEMIL SPANYI。
マニュエル・ロシュマンやバプティステ・トラティニョンのようなフランステクニシャン系のピアニストの良いところを継承しつつ、60年代ハンコック風のモーダル・ライン弾きも麗しく、爽やかな風を巻き起こしています。
このピアニストにはもっと注目しても良いと思う。
デビュー作の勢いを継続しつつ、より演奏と楽曲に奥行きと幅が出た現代フランス正統派ジャズ・シーンの活況を示す快作だと思う。推薦！

SEBASTIEN JARROUSSE(ts,ss)
OLIVIER BOGE(as)
EMIL SPANYI(p)
OLIVIER ROBIN(ds)
JEAN DANIEL BOTTA(b)

1 A6
2 Offering
3 Traczir
4 The pilgrim of Cadaques
5 Calame
6 Dream time
7 Widow's bar
8 Impermanence
9 Duel
10 Conversion 9
2008年作品
試聴もここで可能です！
O. Robin S. Jarrousse quintetの試聴

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