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FORTUNE 0012011
これまでゲイリー・トーマスやヤツェック・コハン、マチェイ・オバラやピョトール・バロン等のアルバムで素晴らしいピアノを聴かせてくれていたポーランドの俊英ピアニスト、Dominik Wania 満を持してのデビュー盤、それもピアノトリオ盤での登場です！
彼のデビュー作は、フランス印象派の大家として有名なクラシック音楽家、モーリス・ラヴェルへのトリビュート作品。
クラシック音楽のジャズ化、再解釈・・・ポーランド若手ジャズ・ミュージシャンのこうした流れは、RGGの"Szymanowski" やMarcin Maseckiの"Polonezy" などが挙げられるようにひとつの重要なムーブメントになっているように思われる。
そして、それらはただ単にクラシック音楽をジャズぽくアレンジし、演奏するという短絡的な志向でないのは明らかだ。
本作も、ラヴェル原曲の洗練されたハーモニー、美しいメロディーを生かしつつ、ジャズの活気に満ちたエネルギー、リズム、バップの精神が注入された、あくまでもモダンなジャズ言語で語られた作品であるという点に留意しなければなりません。
ピアノトリオ・ファンは必聴の作品です。

Dominik Wania (p)
Max Mucha (b)
Dawid Fortuna (ds)

1. Noctuelles
2. Oiseaux Tristes
3. Une Barque sur l'Ocean
4. Alborada del Gracioso
5. La Vallee des Cloches

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