美貌と実力に恵まれながら、成功するチャンスに恵まれなかったシンガーは少なくありませんが、その最右翼がパット･ヒーリーです。本アルバムの魅力は、パットの歌声はもちろんのこと、フレッド･カッツのアレンジにもあります。

正統派のジャズ･ギターを新譜で聴きたい、という方のリクエストを叶えてくれる作品。ホートン兄弟はフランス在住ですが、思いのほか黒っぽいフィーリングがあるのも特徴。ジェラルド･クリーバーの4ビート･ドラミングも聴きもの。

NYで今売り出し中のベーシストMatthew Rybickiの初リーダー・アルバム。多忙をきわまるマシューが、ロン・ブレイクやジェラルド・クレイトン等NYの精鋭メンバーを召集し、自身のオリジナル中心に吹き込んだ現代NYハードバップ作品。

ケベック州モントリオールのジャズ・シーンで注目を浴びている新鋭ギタリストCarlos Jimenez の初リーダー・アルバム。アダム・ロジャースやジョナサン・クレイスバーグを彷彿させるスムースで起伏に富んメロディアスなギター・プレイも素晴らしい。

端正なピアノのタッチに加え、スピード感を伴ったタイトなリズムワークが生み出すクールながら熱い演奏が非常に魅力的。メロディの背後に浮かぶ様々な風景は陰影に富み、詩情豊かにドラマティックに描ききった、瑞々しいピアノトリオ作品。

ブライアン・リンチが2005年にリリースした「Conclave」の第2弾。メンバーにヨスバニー テリーやマニュエル・ヴァレラ等精鋭を参加させ、サンバやファンクのテイストを持つアフロ・キューバン・ビートをミックスした刺激的な現代ラテン・ジャズを展開。

ェコ･ジャズ･ピアノ界ですが、今最も熱い注目を集めているマチェィ･ベンコの新作。さらにスケールを増したベンコのピアノと作曲を楽しませてくれます。

2009年に、伝統的なジャズをこよなく愛するミュージシャンが集まって行なったコンサートのライブ録音。

先鋭的なビートでチェコ･ジャズ界を切り開いたドラマーが、ますますパワフルな新作を発表しました。エキゾチックなサウンドと鮮烈なジャズ･インプロビゼーションが一体となった音作りに心を奪われます。チェコ･ジャズの今後がさらに楽しみになる1枚。

チェコのスイング系ジャズメン総結集といった感じのあるライブ盤の第2集です。フィーチャーされているのは、ブラティスラバ･ホット･セレネーダースというビッグ･バンド。ジャズ･エイジと呼ばれた1920年代アメリカの興奮が蘇るようです。

お問い合わせの多かったフランク･コレットのフレッシュ・サウンド第1作が遂に再プレス！ジョイ･スプリング｣｢オールド･フォークス｣などアップテンポのスタンダード中心で、メドレーもあり、聴き応え十分です。

FSNT,PosiToneに発表しているイスラエル出身の実力派ギタリストYotam Silbersteinの最新作。豪華で強力なメンバーのサポートのもと、奇を衒わない正統派路線と現代的感覚が程よいバランスで噛み合った勢いとセンスを感じさせるギター・プレイを存分に披露した充実作。

NYで活躍しているアルト奏者パトリック・コーネリアスの新作。全曲コーネリアスのオリジナル。妥協なきモダン・クリエイティブなスタイルは、NYらしい洗練性を帯びながらフレキシブルで、新たなムーブメントの胎動を予感させるサムシン・エルスを感じさせます。

NYのピアニストSAMEER RAMCHANDRANのデビューアルバム。ヨーロピアンライクなところも感じられる抒情感とスピード感のある鋭い切れ味が売りの作品。

NYのベーシストRich Messbauerが、自身主宰のレーベルout/in space-musicからリリースしたピアノトリオ盤。デビッド・レオンハートがモードよりのプレイを見せ、バラードではいつになくリリカルな側面が表れています。

切れ込むようなドライヴ感と伝統的なスイング感のワンホーン盤！東欧的なメランコリックな叙情性とジャズのグル―ヴ感が一体となった好盤。ラプソディックな哀愁実溢れるソプラノ・サックスによる「The Way Home 」も郷愁をそそる。