アグレッシブなサウンドで気を吐いているのが、このトリオです。ガブリエレ･オルシ(1967年生まれ)はジャズ、ロックを等しくこなし、ジョーイ･デフランセスコとも共演。ライブハウスの最前列で聴いているような臨場感が感じられます。

アルベルト･ビラの新作。ジェシー･バン･ルーラーに師事、シコ･ブアルキやカエターノ・ベローゾなどブラジル人アーティストからも強い影響を受けながら独自のジャズを創造しています。

アイスランド出身のベース奏者、Arni Egilssonは元来クラシック畑のベース奏者。P・ジョリー、R・ブラウン、J・スミスのウェストコーストを当時の代表するピアノトリオをバックに悠然とアルコでソロを展開。快適なピアノトリオとしてもお薦めです。

モンク・・コンペでセミ・ファイナリストになったヘレン・スンの最新作。鋭い感性、美しいタッチによって、自然にスイングして、それでいて創造性を保った素晴らしい内容。一回り大きくなった彼女の等身大の今が記録されたピアノトリオ作品。

デンマークの誇るべきベース奏者Lennart GinmanとドラマーのThomas Blachman が結成した双頭バンドによる作品。サブトーンを巧みに用いた木の質感のするライリーのテナーの魅力が見事にとらえられた一枚となっています。

スウェーデンのシンガー、ソフィア・ぺターソンの最新作は、ピアニストPetter Berganderとのデュオ・アルバム。冷涼感あるキューティー・ヴォイスでのどかで牧歌的な世界や、70年代初頭SS＆W的テイストが繰り広げられています。

スペインの俊英Inaki Sandoval待望のピアノ・トリオ作品。自らのパーソナルな世界を表現するために立ち上げたレーベルBebyne Recordsからのリリース。美しいタッチでリリカルなプレイを繰り広げるロマンティシズム溢れるイナーキのピアニズムが素晴らしい。

重厚なタッチ、切れの鋭いピアノに、ドライなベースと卓越したドラミングが見事にマッチした白熱の1枚。意外にもストレート・アヘッドな面が強調された推薦盤。

ヨーロッパのピアノトリオらしく、流麗なメロディー・ラインを作り出すピアノと軽快なリズム陣。時にフェンダー・ローズを使用、ゲストにパッション溢れるクラリネットやトランペット奏者を迎え、アルバムに多様な変化をもたらしています。

Eva Cartesの新作は、彼女のルーツであるジャズの原点に立ち戻り、英語でお馴染みのスタンダード・ナンバーを吹き込んだ、伝統的ジャズ回帰作。ギター陣にホメロ・ルバンボ、マーク・ホイットフィールドが参加していることも注目！

女性ボーカリストとドラマーの双頭名義のコール・ポーター・ソング・ブック。斬新なアレンジとアプローチによるユニークな解釈が面白い。

孤高のアルゼンチン・ボーカリストLiliana Herreroをゲストに迎えた作品。ガルデルやピアソラ作品などを取り上げタンゴとジャズの美しい融合を図っています。深みのある透明感と哀愁あるメロディーにどっぷりと浸れる傑作。

今も現役で活動を続ける歌姫、ワンダ・スタッフォードの人気盤。伴奏はビッグ・バンド編成とコンボ編成の2通りで、多彩なレパートリーが用意されています。ビル・エバンスが参加しているという説あり。

声量豊かなボーカルと圧倒的なスイング感の持ち主ケイ・スターがロードウェイ・ミュージカルのナンバーを中心に、華やかな世界をタップリ味わわせてくれる作品。メル・トーメの名盤『シューバート・アレイ』の女性ボーカル版といえばいいでしょうか。

アルベルト･ビラの新作。ジェシー･バン･ルーラーに師事、シコ･ブアルキやカエターノ・ベローゾなどブラジル人アーティストからも強い影響を受けながら独自のジャズを創造しています。

ヨーロッパ･ジャズの発展に大いに貢献したジャンニ･バッソとギ･ラフィットの貴重な未発表演奏。いずれも1980年代、円熟期に収録されたものです。両セッションともバックにはクラウス･コーニッグ、ピーター･フレイ等、当時を代表する気鋭が担当。

このアルバムはベネディッディ･プレイズ･ベネディッディというべき自作自演集。優雅なメロディ･ライン、華麗なハーモニーは、まさしく50年のキャリアを持つベネディッディならではのもの。ダイアナ･クラールがゲスト･シンガーとして参加しているのも大きな話題!

先鋭的なビートでチェコ･ジャズ界を切り開いたドラマーが、ますますパワフルな新作を発表しました。エキゾチックなサウンドと鮮烈なジャズ･インプロビゼーションが一体となった音作りに心を奪われます。チェコ･ジャズの今後がさらに楽しみになる1枚。