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Nishville Records CD0023
クロアチア生まれのギタリスト、Ratko Zjacaは、2000年にリリースした「A DAY IN MANHATTAN」であこがれの存在だった、アル・フォスター、レジー・ワークマンとレコーディングを実現する。
この作品はで、前作はオーソドックスなギタートリオといった体裁だったけれども、新作ではオリジナル作品で固められたよりコンテンポラリーでアップ・トゥ・デイトな作品となっています。
一緒に活動することの多い若手テナー奏者、Stan Mitrovicとソロを分け合う場面が多くて、サウンドにより幅がでていると言えよう。
ベースは、前作のレジー・ワークマンからジョン・パティトゥッチに変わっていて、レジーの鋼のような弾力性のあるしなやかなベースもよかったけれど、パティトゥッチの正確無比なイーブンなノリのベースは、こういうサウンドではよりフィットするように思う。
アル・フォスターのドラムも、いつものように大技、小技を駆使し、それが聴いているこちら側に心地よく響く、まさにドラマー中のドラマーのような存在になっていると思う。
現代の若手で、テクニックに関してフォスターより上をいくドラマーは何人かいると思うのだけど、この点に関してはアルを超える人は出てきていないのではないだろうか？
つまり、とても音楽的でありながら、オーディオ的にも好ましい鳴り方のする、聴いている側の事を考えたドラム奏法だと思うのだ。
フロント二人も決して悪くはないのだけど、どうしても、リズムセクションのほうに耳がいってしまう事を正直に告白しておこう。
RATKO ZJACAには悪いが、四人の連名にアルバム名義がなっているし、この作品自体もアル・フォスターやパティトゥッチ目当てで手にする人も多いだろうからそれは、それで正解なのだと思う。

Ratko Zjaca(g)
Stanislav Mitrovic(ts)
John Patitucci(b)
Al Foster(ds)

1 Then and Now
2 Welcome to Our Jungle
3 The Place to Be
4 Soul House
5 The 5th Room
6 Great Ocean Road
7 Sweet in Sorrow
8 Hyperventilation
9 For No Reason
10 Another Day
11 Bass
12 Aloysius
2006年3月録音　NYC

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