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安次嶺 悟 (Satoru Ajimine) TRIO / FOR LOVERS

販売価格 2,572円(内税)
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Blue Lab. BLR0901
今まで何故リーダー作が録音されなかったのかが不思議でならないピアニスト安次嶺悟、待望のリーダー作!
安次嶺さんご本人はご存じないはずなのだけど、実は大学の先輩にあたる。
1980年の初め頃、既に大阪のジャズ・クラブで時々演奏していて、ライブを何度か聴いたことがあるのです。
その頃のエピソードをひとつばかり。
今も健在のキタの老舗ジャズクラブ「ロイヤル・ホース」に昼間出演しているところに、先輩のHさんに連れられて聴きに行ったのだ。
Hさんは、千里山にその当時あった唯一のジャズ喫茶「JOKE」の雇われマスターをしていて、安次嶺さんも客で時々聴きに来ていた。
「今度、ライブやるから聴きに来て」と誘われ、確か一杯600円の紅茶を飲みながら、午後のうららかな時間帯にピアノトリオの演奏を聴いた。
H野さんと相談して最後に何かリクエストしようということになり、Q・ジョーンズの名曲「真夜中の太陽は沈まない」をリクエストしたことを覚えている。
そのメロディーが始まった瞬間、背筋にゾっくと来るものを感じた。
これが、学生の演奏かと!
この初リーダー作に聴かれる珠を転がす様な美しいタッチは、すでに当時から確立されていたのだった。
演奏後、本人に聞いて二度、ビックリ!
リクエストすると、「1001」を取りだして、弾いてくれたのだけど何と「初見で弾いた」言うのである。
才能のある人の凄さを目前でまじましと味わった瞬間だった。
翌年、宝塚ファミリー・ランドで行われた関西学生ビッグ・バンド・コンテストで、安次嶺さんは、確か最優秀ソロイストを受賞したはず。
審査員の一人として列席していた古谷充さんが、確かこんな風に言ったはず。
「プロに賞やったらあかんわ。」と・・・

長々と想い出話を書いてしまったけれど、この作品、ピアノトリオ・ファンならば、絶対買いの一枚です!
1曲目ハンコックの「テル・ミー・ア・ベッドタイム・ストーリー」を彷彿させる「Neutral」からラスト「家路」まで、あの頃のフレッシュさはそのままに、熟成したヴィンテージ・ワインのような余韻の深い「安次嶺ワールド」が展開される。
10年後、20年後、お宝の一枚に必すやなっているであろう一枚だと思う。(VENTO AZUL)

安次嶺悟(p)
小笹了水(b)
加納樹麻(ds)

1.Neutral
2.Bella Notte
3.And I Love Her
4.Shellfish
5.Ave Maria
6.Europe
7.Estate
8.You Are So Beautiful
9.No Problem
10.Goin' Home
2009年作品
試聴もここで可能です!
安次嶺悟の試聴

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