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CALIGOLA　2083
【エリントン名曲をリスペクトする中に現代欧州ジャズ思想が垣間見える】
ピアノ＆ベースのデュオと、ピアノ・トリオによるエリントン名曲集。
顔ぶれは、イタリアのグラウコ・ヴェニエル、ロシア出身のユーリ・ゴロウベフ、イスラエル出身のアサフ・シルキスというように国際的な名手たちです。
聴き所の多いアルバムです。各曲のオリジナルな曲趣・構造に対してリスペクトした上で、自分達の解釈を差し出すというコンセプトです。
時代の空気が感じられるようなブラック・エレガンス、粋なスイング感覚を踏襲すればそれでよしとするのではなくて、エリントン名曲が現代のレパートリーとして立派に存在意味をもっていることを示す、という狙いも感じられます。
その最も意欲的な1曲が「アフリカの花」でしょうか。
「アメリカ性」というべきニュアンスに多くを依存しなくてもエリントン色は出せると言っているようです。

Glauco Venier(p)
Yuri Goloubev(b)
Asaf Sirkis(ds)

1.Caravan
2.Azure
3.It Don't Mean a Thing
4.African Flower
5.Cotton Tail
6.Black And Tan Fantasy
7.I God It Bad
8.Lush Life
9.Things Ain't What They Used To Be
10.Prelude To A Kiss
11.A Flower Is A Lovesome Thing
2006年1月15日、4月5日録音
試聴もここで可能です！
GLAUCO VENIER/YURI GOLOUBEV の試聴
リンク先ページの「MUSICA」クリック→「Ellington Project」のところです。

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