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完全版 Art Pepper / Inglewood Jam 1952 (Compete)

販売価格 2,592円(内税)
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SSJ XQAM-1632
アート・ペッパーが1952年にロス郊外のジャズ・レストランで繰り広げたジャム・セッソンの記録。
後半2曲は偶然から生まれたバップ・ピアノの名手、アル・ヘイグとの唯一の共演として特に貴重だ。
チェット・ベイカーも参加。

 「トレード・ウィンズ」は、ロサンゼルス国際空港から車で10分ほど行ったイングルウッド市マーケット・ストリートの334番地にあったポリネシアン風のレストランで1940年代後半にオープンした。
そのレストランのオーナーがジョー・チャステック(Joe Chastek)という人物で、ジャズ・ベース奏者のハリー・ババシンと親交があった。
1951年の暮れにババシンは、チャステックにレストランのバー・ラウンジのスペースをジャズのライヴ演奏に使わせてくれるよう交渉し、月曜日のみジャズ演奏の場を提供してもらうことになった。
ラウンジのスペースは狭く50〜60人分の席しかなかったそうで、有名ミュージシャンが来ると立ち見のほうが多かったという。
当時月曜日というのは大半のジャズ・クラブは休業日としていたので、ババシンは多くのジャズメンたちに呼びかけて、いわゆる「マンデー・ナイト・ジャム・セッション」の仕掛け人として活躍することとなった。
本アルバムには8月18日の2つのグループによるセッションが収録されている。
以前はセッションごとに別のアルバムとしてリリースされたが、今回は1枚にまとめられて理想的なかたちとなった。
両方のセッションに参加しているのは、チェロで参加しているプロデューサー的存在のハリー・ババシン以外に、アルト・サックスのアート・ペッパー、テナー・サックスのジャック・モントローズ、そしてトランペットのジャック・シェルドンの3人である。
この夜の主役的存在であるペッパーは当時ハンプトン・ホーズとカルテットを組んで「サーフクラブ」に長期出演中であったが、月曜日は休みなのでこのジャム・セッションに参加したのだろう。
テープをまわしていたボブ・アンドリュースによると、最初のグループの演奏は午後5 時ごろから始まったが、ピアノのラス・フリーマン、ベースのボブ・ウィットロック、ドラムスのビリー・スナイダーのリズム・セクション3人は7時過ぎから映画スタジオでの仕事が入っていた。
当日その旨を知って驚いたババシンは西海岸に引っ越してきたばかりのピアニスト、アル・ヘイグに電話をして急遽来てもらうことにしたという。ベースのギル・ビーコンとドラムスのディック・ステイトンはアンドリュースの知り合いということだった。
第2セットが始まったのは10時過ぎで、第1セットとは相当な時間差がある。
第2セットにはこのレストランンでのジャムの常連だったチェット・ベイカーも参加しているが、彼はいつも第2セットにしか現れなかった。
 ジャム・セッションは、ほとんどアレンジメントがなくジャズメンたちのソロのたらいまわしで面白くないという人も多いが、若いジャズメンにとって腕を磨く上で不可欠なものである。
ペッパーはもとよりモントローズ、ベイカー、シェルドン、フリーマンなどみな当時は20歳代の若手だった。
ジャム・セッションのもう一つの楽しみは、レコードでは通常めったに共演しない面子の共演である。
このセッションの目玉は、アル・ヘイグとアート・ペッパーの一期一会の顔合わせだ。
共演によるプレイは2曲のみで、しかもそのうち1曲ではペッパーのソロはないが、大変貴重な記録であることに変わりはない。
ヘイグは共演者を選り好みするが、ペッパーを非常に高く買っていた。(メーカーインフォより)

アート・ペッパー(as on 1 - 3, 5, 6)
ジャック・モントローズ(ts on 1 - 6)
ジャック・シェルドン(tp on 1 - 6)
ハリー・ババシン(Cell on 1 - 6)
ラス・フリーマン(p on 1 - 3)
ボブ・ウィットロック(b on 1 - 3)
ビリー・スナイダー(ds on 1 - 3)
アル・ヘイグ(p on 4 - 6)
ギル・ビーコン(b on 4 - 6)
ディック・ステイトン(b on 4 - 6)
チェット・ベイカー(tp on 4 - 6)

1. リフタイド
2. ストライク・アップ・ザ・バンド
3. ビリーズ・バウンス
4. オン・ジ・アラモ
5. クレージー・リズム
6. アイ・リメンバー・ユー
1952年8月18日 カリフォルニア州イングルウッド、トレード・ウィンズ

11月12日発売予定 ご予約承り中です。

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